HiByMusicとは
HiByMusic(はいばいと読むんだと思う)は、中国のオーディオメーカーで、もとはOEMで10年以上デジタルオーディオプレイヤーなどの開発、生産の実績があり、そのノウハウをベースに立ち上げたブランドとのこと。特徴
Bluetooth伝送フォーマットに幅広く対応
LDAC、aptX、aptX HD、aptX LL、SBC、AACなどの主要なBluetooth伝送フォーマットに対応しています。一番の売りは、UATという最大サンプリング周波数192kHz/最大ビットレート1.2Mbpsのビットレートのフォーマットに対応している点です。IP67評価の防水
本体は、防塵、防水対応です。そのため、外観では物理ボタンはなく、本体中央のあたりをタップすることで制御する仕組みです。 ですので、ランニングなどスポーツをしていて汗が本体にかかったりなんかは問題なさそうです。金額
kickstarterのEarly birdにプレッジしまして、$69だったので、日本円で7,500円くらいでした。日本国内での発売はまだのようです。
スペック
DACはESSのES9218P、BluetoothチップはQualcommのCSR8675。Drive Abilityが300Ωまで対応とあり、CL750でも大丈夫だと思い、購入しました。外観と使い勝手
充電ケース
AirPodsなどの完全独立型イヤホンと同じく、本体をケースに入れて充電するタイプです。ケースには初めから写真のような薄いシリコンのカバーに入っていました。このシリコンカバーの精度が悪く、つけているとLEDが見えづらくなります。
充電用の端子
ケース向かって左側面にUSB Type-C端子があり、ここから充電します。LED
ケース自体の蓄電量を3つのLEDで表示します。電池の持ち
ちゃんと試したわけではないのですが、本体は満充電で4から5時間くらい、ケースは5回充電可能で、計20時間くらいもつこととなります。本体の操作
物理ボタンはなく、中央やや上あたりをタップする事で操作します。タップするとW5が振動します。iPhone7以降のTaptic engineのようなイメージです。 電源を入れる: 2秒長押し電源を切る: 短くタップ後、長押し
ペアリング: 5秒長押し
ペアリング解除: 2回短くタップ後、長押し
再生: 短くタップ
先送り: 2回短くタップ
後送り: 3回短くタップ
HiBy Blue
HiBy Blueというアプリを使って、細かな設定が可能です。イコライザー
8つのプリセットと、1つ好みにできるカスタムが用意されています。私の耳がおかしいのか、イコライザーをいじっても、音があまり変わらなかったような気がします。ファームウェアのアップデート
AndroidではOTAでファームウェアのアップグレードができましたが、iPhoneではUpgradeが表示されず、できませんでした。アップグレード中、本体のLEDが青と赤で点滅し、アップグレードが終わるまで振動し続けます。初めは壊れたかと焦りましたが3分くらいで振動は収まりました。
その他
- LEDの表示オンオフ切り替え
- 振動でのフィードバック
- 振動の間隔
- W5でのゲイン High Low
- 左右のバランス変更、、、などなど
音
ドライブ性能が5〜300Ωとのことでしたので、RHA CL750をFiiO M11に直接繋いだ時と、W5に繋いで、M11とLDACで繋いだ時を比較しました。前提
DAP: FiiO M11音源: D’Angelo Black messiahよりReally love
イヤホン: RHA CL750
音の評価
- 音量は、M11に直接繋いだ場合が70に対してW5を介した場合は100くらいでちょうどいい
- 音質の全体の印象はどちらの場合もクリアだが、W5のほうが少し残響があるかんじ
- 低音はBTR3が乾いた感じでタイトな音に対して、W5は音は綺麗だが、ややぼやけた、膨張した味付け。
- うまい言葉が見つかりませんが、ギターの弦が震えるような場の空気感はカットされているが、綺麗な残響が印象的
結論
W5は全体的に残響がかかった綺麗な音で鳴らしてくれます。ワイヤレスで自分の好みのイヤホンで聴きたいのであれば、良い選択肢だと思います。競合はFiiO BTR3だと思いますが、音の傾向はだいぶ異なります。BTR3の音はM11に直接繋いだときと系統が似ていて、割とクリアでドライな感じが好みです。 最後に、W5の実物は想像以上に害虫感があります。たぶん、妻が見たら殺虫剤をかけてしまうと思います。黒ではなく、白を選択すべきだったと後悔の残るプレッジでした。
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