はじめに:AirPods Pro3のイヤーチップは「専用品」が前提です
AirPods Pro(第3世代)は、純正イヤーチップの形状や取り付け部が従来モデルと異なるため、第1世代・第2世代用のイヤーチップは基本的に使えません。購入前に必ず「AirPods Pro 3対応」「Generation 3」などの表記を確認してください。
2026年初頭(1月頃)に調べたときは、安心して選べる選択肢がかなり少なく、体感ではCOMPLYと、もう1社くらいしか見当たりませんでした。ただ、2026年に入ってからはAZLAやDekoniなど、第3世代専用モデルが続々と出ており、選択肢は増えつつあります。
本記事では、現在入手しやすい主要モデルを素材別に整理し、筆者が初代AirPods ProやAirPods Pro3で使ってきたAZLA・Dekoni・COMPLYの感想も交えながら紹介します。
まず押さえたい:素材別のざっくり傾向
| 素材タイプ | 代表メーカー | フィット感 | 音の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| TPE(体温で変形) | AZLA | 密着しやすい・外れにくい | クリア寄りになりやすい | 音の明瞭さと装着安定を両立したい人 |
| フォーム | COMPLY / Dekoni | しっかり固定・遮音性高め | 多少こもるが低音は出やすい | ゆらゆら・外れやすさが悩みの人 |
| シリコン | SpinFit など | 純正に近い快適さ | 純正に近い軽やかさ | 長時間装着・衛生面を重視する人 |
| ハイブリッド | CharJenPro など | フォーム+シリコンの中間 | バランス型 | フォームの密閉とシリコンの扱いやすさを両取りしたい人 |
※耳の形・サイズによって体感は大きく変わります。以下はあくまで傾向の目安です。
1. AZLA「SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3」
公式情報: AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3
製品の特徴
- 素材: 体温で軟化して耳に沿うTPE(熱可塑性エラストマー)
- サイズ: SS / S / MS / M / ML / L の6サイズ(中間サイズが豊富)
- 価格目安: 2ペア単品 税込3,190円/3サイズミックス3ペア 税込4,290円
- 独自技術: 一体型アダプター設計、可変厚設計、12Hヘキサゴンフィルター
従来の「アダプター+イヤーピース」の分離構造と違い、イヤーピースとアダプターを一体成型している点が大きな特徴です。装着中にアダプター部分が緩んで外れやすくなる問題を抑え、密閉性の安定を狙った設計になっています。
筆者の感想(初代AirPods Proでの経験)
筆者は初代AirPods Proのとき、AZLAを愛用していました。音がクリアになり、付け心地もとても良かった、という印象が強いです。フォーム材のように音がこもりにくく、かつ耳に吸い付くようなフィット感が得られるのがAZLAの魅力だと感じています。
AirPods Pro3向けのXELASTEC IIは、2026年3月発売の新製品です。第3世代専用に再設計されており、サイズ展開も6種類と充実しているため、「純正サイズが合わない」「中間サイズが欲しい」という方には特に検討しやすい選択肢だと思います。
こんな人におすすめ
- 音の明瞭さを落としたくない
- 装着の安定感を重視したい
- サイズ選びに迷っている(中間サイズが欲しい)
2. Dekoni Audio「Bulletz AirPods Pro 3(ETZ-APP3)」
公式情報: Dekoni Audio Bulletz AirPods Pro 3
製品の特徴
- 素材: 高密度メモリーフォーム
- サイズ: S / M / L / XL の4サイズ
- 価格目安: 1ペア 税込1,320円前後/3ペア 税込2,750円前後/S・M・L各1ペアセット 税込2,750円前後
- 特徴: フォームながら水洗い可能、プラスチック製取り付けリング付き
メーカー公式では「フォームの遮音性・装着感に加え、シリコンイヤーチップのような音の伸びも感じられる」と謳っています。価格帯も比較的手に取りやすく、まずフォーム系を試してみたい方の入り口になりやすいモデルです。
筆者の感想(初代AirPods Proでの経験)
筆者が初代AirPods ProでDekoniを使ったときの印象は、正直あまり良くありませんでした。音が籠るだけで、特に好印象は残らなかった、というのが率直な感想です。
ただし、今回のAirPods Pro3向けモデルは専用設計で、素材や形状も世代ごとに異なります。初代での体験をそのまま当てはめるのは難しい面もあるため、「筆者には合わなかったが、価格が手頃なので試す価値はある」くらいのスタンスで見るのがよさそうです。
こんな人におすすめ
- フォーム系を低予算で試したい
- 水洗いできるイヤーチップが欲しい
- XLサイズまで必要な方
3. COMPLY「TRUEGRIP MAX for AirPods Pro 3」
製品の特徴
- 素材: 低反発メモリーフォーム(SmartSkin™ Technology採用のMAX版)
- サイズ: S / M / L
- 価格目安: 1ペア 税込3,300円前後/3サイズミックス 税込6,000円前後
- 特徴: 遮音性・フィット感に定評、消耗品としての交換が前提
フォームイヤーチップの代表格です。耳の形に沿って膨らみ、「しっかりつけている」安心感が得られやすいのが強みです。
筆者の感想(AirPods Pro3で使用中)
筆者は現在、AirPods Pro3でCOMPLY「TRUEGRIP MAX」を使用しています。
純正イヤーチップは軽くて音も軽やかで好印象でしたが、耳の穴が大きく、すぐにゆらゆらしてしまい、音楽に集中できない状態でした。COMPLYに替えてからは、フィット感が格段に改善され、装着の不安が減りました。
音については、フォーム材らしく多少こもる傾向はあります。一方で、低音の張りは良い印象です。音の明瞭さよりも「落ち着いて聴ける」「装着が安定する」ことを優先するなら、満足度は高い選択肢だと感じています。
こんな人におすすめ
- 純正がゆらゆらして集中できない
- 遮音性・ノイズキャンセリングの効きを重視したい
- 装着の安心感を最優先したい
4. その他、今買える主な選択肢
SpinFit「AuraFine」(シリコン系)
AirPods Pro3専用のシリコンイヤーチップです。3Dクッション構造で、純正に近い快適さを保ちつつフィットを改善する設計になっています。6サイズ展開で、音の明瞭さを大きく変えずにサイズ調整したい方向けです。
Apple純正 交換用イヤーチップ
第3世代向けの純正交換パーツも用意されています。純正の軽やかさや音の抜けを維持したい場合は、サイズ違い(XXSを含む5サイズ)を試すのも有効です。ただし、筆者のように耳のサイズ相性で安定しない場合は、サードパーティ製の検討余地が出てきます。

用途別:どれを選ぶとよいか
音のクリアさを最優先したい → AZLA
筆者の経験でも、AZLAは音がクリアになり、付け心地も良かった印象が強いです。TPE素材はフォームほどこもりにくく、AirPods Pro3の音の良さを活かしやすい傾向があります。
装着の安定・遮音性を最優先したい → COMPLY
「ゆらゆらして集中できない」という悩みには、COMPLYが直球で効きやすいです。音は多少こもりますが、低音の張りは出やすく、ノイズキャンセリングの効きも安定しやすいと感じました。
まず手頃にフォームを試したい → Dekoni
価格が比較的安く、フォーム系の入門として選びやすいです。筆者の初代での印象はあまり良くありませんでしたが、耳の形や好みによっては合う可能性もあります。
純正に近い快適さを保ちたい → SpinFit や純正サイズ変更
音の傾向を大きく変えたくない場合は、シリコン系の選択肢が向いています。
購入前のチェックリスト
- 「AirPods Pro 3専用」と明記されているか(第1・2世代用は不可)
- サイズ展開は十分か(中間サイズがあると当たりやすい)
- 素材の傾向(TPE=クリア寄り、フォーム=密閉・遮音寄り)
- 消耗品かどうか(フォームは交換コストを見込む)
- 装着テスト(設定 → Bluetooth → AirPods Pro →「音の密閉状態テスト」)
まとめ
AirPods Pro3用イヤーチップは、2026年時点でも選択肢はまだ多くはありませんが、年初に比べると確実に増えています。
筆者の体験を踏まえると、
- AZLA(XELASTEC II): 音がクリアで付け心地も良かった。次に試すなら最有力候補
- Dekoni(Bulletz): 初代では音が籠る印象で、あまり好きではなかった
- COMPLY(TRUEGRIP MAX): 多少こもるが低音の張りは良い。装着安定で買ってよかった
という整理になります。
純正イヤーチップの軽さや音の軽やかさが気に入っているのに、装着だけが合わない場合は、まずAZLAかCOMPLYあたりから検討するのがよさそうです。どちらも「AirPods Pro3専用」と明記された正規品を選び、サイズはミックスセットから試すのが失敗しにくいと思います。

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