Apple製品を日常的に使っているなら、ぜひ検討しておきたいのがApple One(アップルワン)です。
Appleが公式に提供しているサブスクリプションの統合プランで、音楽・映像・ゲーム・クラウドストレージといった人気の4つのサービスをまとめて利用できます。
この記事では、Apple Oneの料金プランやサービス内容を詳しく解説するとともに、SpotifyやNetflixなど競合サービスとの違いも整理し、Appleユーザーにとってどのようなメリットがあるのかを考えていきます。
Apple Oneとは?
Apple Oneは、複数のApple公式サービスをひとつにまとめて契約できる統合サブスクリプションプランです。含まれるのは以下の4つのサービスです。
- Apple Music(音楽ストリーミング)
- Apple TV+(動画配信)
- Apple Arcade(ゲーム)
- iCloud+(クラウドストレージ+プライバシー機能)
これらを個別に契約するよりも安く、さらにApple IDに統合されているため、iPhone・iPad・Mac・Apple Watch・Apple TVなど、あらゆるAppleデバイスでシームレスに使えるのが大きな魅力です。
Apple Oneの料金プランと内容
Apple Oneには、現在日本で提供されているプランは2種類です。
1. 個人プラン
- 料金:1,200円/月
- 利用できるサービス:
- Apple Music
- Apple TV+
- Apple Arcade
- iCloud+(50GB)
Apple Music単体が1,080円/月なので、たった120円の差でApple TV+とArcade、iCloud 50GBがセットになる計算です。これは非常にコストパフォーマンスが高いといえます。
2. ファミリープラン
- 料金:1,980円/月
- 利用できるサービス:
- Apple Music(家族共有可)
- Apple TV+
- Apple Arcade
- iCloud+(200GB)
最大5人まで家族とシェア可能。特に写真や動画を多く保存する家庭には、200GBのクラウドストレージが心強いポイントです。
3. プレミアプラン(海外のみ)
- 料金:29.95ドル/月(地域によって異なる)
- 利用できるサービス:
- Apple Music(家族共有可)
- Apple TV+
- Apple Arcade
- iCloud+(2TB)
- Apple News+
- Apple Fitness+
このプランは海外限定で、日本では提供されていません。もし日本でも利用できれば、2TBの大容量ストレージやフィットネス動画、ニュースサービスをまとめて利用できる非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
Apple Musicの特徴:Spotifyとの違いは?
Apple Oneの核ともいえるのが、Apple Musicです。
1億曲以上を広告なしで楽しめるだけでなく、ロスレス音源とDolby Atmosによる空間オーディオに対応している点が大きな強みです。
Spotifyの優位性
Spotifyは世界的に利用者が多く、特に以下の点で評価されています。
- プレイリスト作成・共有のしやすさ
- レコメンド機能の精度が高い
- ソーシャル機能が豊富(友達が聴いている音楽を確認できるなど)
つまり「音楽を共有したい」「友達と繋がりたい」という人にはSpotifyが便利です。
Apple Musicの優位性
一方、Apple Musicは以下の点でSpotifyを上回ります。
- ロスレス音源に標準対応(追加料金なし)
- Dolby Atmos(空間オーディオ)対応
- Apple製品との統合(Siriに「この曲かけて」と頼めばすぐ再生)
- AirPodsやHomePodと組み合わせて最大限の音質を発揮
特にDolby Atmosは、Spotifyでは現時点で未対応。つまり、高音質・高没入感で音楽を楽しみたいならApple Musicが圧倒的に有利です。
Apple TV+:オリジナル作品が強み
Apple TV+は、Appleが独自に制作・配信する動画ストリーミングサービスです。
作品数はNetflixやAmazon Prime Videoと比べると少ないですが、その分1本1本のクオリティが高く、アカデミー賞受賞作品も生み出しています。
- 「テッド・ラッソ」:世界的にヒットしたコメディドラマ
- 「グレイハウンド」:トム・ハンクス主演の戦争映画
- 「フォー・オール・マンカインド」:もし宇宙開発競争が続いていたら…という壮大なSFドラマ
Netflixでは観られないAppleオリジナル作品がここにあり、競合というより補完関係にあるのがポイントです。
Apple Arcade:本家「スイカゲーム」が楽しめる
Apple Arcadeは、200本以上のゲームが追加課金なし・広告なしで遊べるゲームサブスクです。
中でも注目は、SNSで大ブームを巻き起こした「スイカゲーム」の本家版が遊べること。シンプルながら中毒性のあるパズルゲームで、大人も子どもも夢中になれます。
加えて、家庭用ゲーム機さながらにコントローラーを接続して遊べるタイトルも多く、スマホゲーム以上・コンシューマー未満という絶妙な位置付けを楽しめます。
iCloud+:写真・動画のバックアップに必須
Apple Oneに含まれるiCloud+では、クラウドストレージとプライバシー機能が利用できます。
- 個人プラン:50GB
- ファミリープラン:200GB
さらに、下図のように、追加料金でストレージ容量を拡張可能です。たとえば200GBや2TBのオプションを追加購入すれば、家族全員のiPhone写真や動画をバックアップしても余裕があります。

また、プライベートリレーによる安全なブラウジングや、カスタムメールドメインなど、セキュリティ機能も充実しています。
金額面での優位性:Spotifyから乗り換えるとどうなる?
実際に料金面を比較すると、Apple Oneのコストパフォーマンスは非常に高いです。
- Spotify Premium(個人):1,080円/月
- Apple Music単体:1,080円/月
- Apple One個人プラン:1,200円/月
たった120円の差で、Apple Music(ロスレス&Dolby Atmos対応)に加え、iCloud 50GB、Apple TV+、Apple Arcadeがすべて利用可能になります。
つまり、Spotifyを使っているユーザーがApple Oneに乗り換えることで、高品質な音楽体験+クラウドバックアップ+ゲーム+映像配信をわずかな差額で手に入れられるのです。
まとめ:Appleユーザーにとって最適解はApple One
Apple Oneは、Apple Music・Apple TV+・Apple Arcade・iCloud+という日常生活を彩るサービスをまとめて利用できる、Appleユーザーに最適なサブスクです。
特にSpotifyを利用している方にとっては、Apple Musicのロスレス音質やDolby Atmos対応は魅力的で、さらにiCloudのバックアップ、Arcadeのスイカゲーム、TV+のオリジナルドラマまで含めて、月額120円の差で得られる体験の幅が大きく広がるのが最大のメリットです。
競合サービスと対立するのではなく、補完関係にあるのもApple Oneの強み。
音楽はSpotify中心で使いつつ、Apple OneでiCloudやArcadeを利用する、といった組み合わせも可能です。
Apple製品を日常的に使っている方であれば、Apple Oneは間違いなく「コストを抑えつつ体験を広げられるベストな選択肢」と言えるでしょう。
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