MacのFinderはシンプルで直感的ですが、最初のうちは「拡張子が表示されない」「隠しファイルが見えない」ことで戸惑うことも多いはずです。
今回は、Mac初心者の方でも迷わず設定できるように、拡張子と隠しファイルを表示する方法をわかりやすく解説します。
拡張子とは?表示するメリットとは
拡張子とは、ファイルの末尾に付く「.jpg」や「.txt」などのファイルの種類を示す目印です。通常、Macではこの拡張子が非表示になっており、知らないうちに見失っていることがあります。
✅ 拡張子を表示するメリット
- ファイルの種類がひと目でわかる
- 誤ってファイルの形式を変えてしまうリスクを減らせる
- 仕事や開発などでのファイル管理がしやすくなる


Finderで拡張子を表示する方法
✅ すべてのファイルの拡張子を表示する方法
- Finderを開く
- メニューバーから「Finder > 設定」(macOS Sonoma以前では「環境設定」)を選択
- 「詳細」タブをクリック
- 「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れる


✅ これでFinder上のすべてのファイルに拡張子が表示されるようになります。
✅ 特定のファイルだけ拡張子を表示/非表示にする方法
- 対象ファイルを右クリックして「情報を見る(⌘ + I)」を選択
- 「名前と拡張子」を開く
- 「拡張子を隠す」のチェックを切り替えることで表示/非表示を変更可能
⚠️ こちらの方法はファイルごとに設定が反映されるため、細かく調整したいときに便利です。
隠しファイルとは?表示する意味
macOSには通常は**ユーザーに見せない「隠しファイル」**が多数存在します。たとえば…
- .DS_Store: Finderの表示情報を保持するファイル
- .gitignore: プログラマーが使うGitの設定ファイル
- .zshrcや.bash_profile: ターミナルの設定ファイル
✅ 表示が必要になる場面
- Webサイトやアプリの開発時
- システム設定やカスタマイズを行うとき
- ファイルの不具合を修正するとき
Finderで隠しファイルを表示する方法
✅ 一時的に表示するショートカット
- Finderを開いた状態で
- ⌘ + Shift + .(ピリオド) を押す
これだけで、通常は見えないファイル(名前が.から始まるもの)が表示されます。
再度同じショートカットを押すと非表示に戻ります。

✅ 常に表示する設定(ターミナルを使用)
隠しファイルを常時表示したい場合は、以下のターミナルコマンドを使用します。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool true
killall Finder
元に戻したい場合はこちら:
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool false
killall Finder
⚠️ ターミナルの操作は慎重に行いましょう。Finderが一度再起動するのは正常な動作です。
注意点とまとめ
- 拡張子や隠しファイルはシステムに関わる重要な情報を含んでいることもあります
- 誤って削除や変更しないよう、必要なときだけ表示するのが基本です
- 表示できるようになることで、Macの理解度と作業効率が一段と上がります
おわりに:Macの「見えない美しさ」に一歩踏み込もう
Appleが目指す「美しい体験」の中には、余計なものを見せないという設計思想があります。しかし、そのベールの向こうを知ることで、Macはもっと便利に、もっと自分らしくなります。
拡張子や隠しファイルの表示は、その最初の一歩です。ぜひ、あなた自身のMacをもっと快適に育ててください。
参考
- Apple公式サポートページ(macOS ユーザガイド)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/welcome/mac
→ Finderの設定方法やターミナルのコマンドの概要など、正確な基本情報が掲載されています。 - Apple コミュニティ(Apple Support Communities)https://discussions.apple.com/welcome
→ 実際のユーザーの質問と解決例が見られるため、実務的な視点からのヒントが得られます。
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