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リゾルト710 vs TCB 60’s ― 66モデルを比較してみた

リゾルト710とTCB60's
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日本のレプリカジーンズ市場では、TCBリゾルトという二つのブランドが際立った存在感を放っています。それぞれのブランドがどのような背景を持ち、どのような方向性で製品を作っているのか。また、両ブランドの代表モデルであるリゾルトの710とTCBの60’sを比較し、それぞれの色落ちやシルエットの特長を詳しく掘り下げていきます。

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ブランドの背景と哲学

リゾルト:普遍的なデザインの追求

一方、リゾルトは2010年に林芳亨氏が立ち上げたブランドです。林氏はデニムデザイナーとして長いキャリアを持ち、Levi’s 501 66モデルに特に魅了され、自身の理想を具現化するブランドを設立しました。

リゾルトの製品は、ヴィンテージデニムの美しさを現代的に再解釈しつつ、飽きのこないプロダクトを生み出すことに注力されていることが特徴です。「誰が穿いてもカッコイイ」を掲げ、幅広い体型に対応するサイズ展開や、シンプルで完成度の高いシルエットを実現しています。

特に「710」モデルは、1960年代のリーバイス501をベースに、日本人の体型にフィットするようシルエットをアレンジしています。欧米の体型とは異なる日本人の腰回りやヒップラインを考慮し、パターンを繰り返し修正。さらに、87種類ものサイズ展開を用意することで、どんな体型の人でも本来のシルエットを楽しめる仕様になっています。

TCB JEANS:ヴィンテージへの深い敬意

TCBは、井上一氏が2012年に岡山で設立しました。「Take Care of Business」という言葉に基づき、仕事に魂を込める姿勢をブランドの根幹に据えています。当初、井上一氏は縫製工場を「Taking Care of Business」という名前で始め、この名前が「自分たちがやるべきことを、可能な限り最高の形で行う」という考えを表していると述べています。その後、ジーンズブランドの名称として「TCB JEANS」を採用し、現在もその信念を体現する製品を提供しています。

また、「TCB」には「Two Cats Brand」というもう一つの意味もあります。これは、井上一氏の猫好きに由来し、遊び心を交えた名前付けでありながら、ブランドの根幹である「仕事への情熱」を補完する要素となっています。

ヴィンテージデニムを忠実に再現することを使命とし、アメリカ黄金期のデニムカルチャーを現代に蘇らせることを目指しています。例えば、50’sや60’sは、それぞれリーバイスの501XXや66モデルの初期型をベースに作られており、素材から縫製まで徹底したこだわりが見られます。

モデル比較:リゾルト710とTCB 60’s

1. シルエットの違い

  • リゾルト 710
    710は、66モデルの後期型を基にした細身のストレートジーンズです。日本人の体型に合わせて腰回りを改良しており、よりフィット感が高い仕上がりとなっています。丈を詰めずに穿けるレングス展開が特徴的で、87種類のサイズバリエーションは他に類を見ません。
  • TCB 60’s
    一方、60’sは66モデルの初期型を再現しており、ややゆとりのあるストレートシルエットです。アメリカンヴィンテージのクラシックな雰囲気を重視しており、腰回りから裾にかけての自然なテーパードラインが特徴です。腰に余裕があり、リラックスした履き心地を提供します。重ねて言いますが、履いていてどこにもストレスを感じることのない、稀なジーンズです。

2. 色落ちの特長

  • リゾルト 710
    66モデル後期の特徴である「きれいなタテ落ち」と、毛羽立ちの少ない生地感が特徴。洗濯を繰り返すたびに、透明感のあるインディゴブルーが浮かび上がります。全体的に均一な色落ちが進むため、カジュアルな印象ながらもクリーンな雰囲気を維持します。
  • TCB 60’s
    60’sは、ムラ感のある独特な色落ちが魅力です。色落ちは柔らかく自然な表情を見せます。生地のムラ糸が作り出す陰影が、淡いブルーとともに美しいエイジングをもたらします。また、縦糸が強調される710に比べ、全体的なバランスの良さが際立ち、クラシックなジーンズらしい落ち着きがあります。
リゾルト 710
リゾルト 710を3年履き込んだ
TCB 60's
TCB 60’sを2年履き込んだ

比較表:リゾルト 710 vs TCB 60’s

項目リゾルト 710TCB 60’s
元ネタリーバイス501 66モデル後期型リーバイス501 66モデル初期型
シルエット細身のストレートゆとりのあるストレート
色落ち均一なタテ落ち、透明感のあるインディゴムラ感のあるタテ落ち、表情豊か
サイズ展開87サイズバリエーション一般的
製作理念モダナイズ。日本人の体型にフィットクラシックなヴィンテージ再現

まとめ:自分に合った一本を選ぶ

リゾルト710とTCB 60’sは、どちらも66モデルをルーツに持ちながら、異なる哲学と方向性で作られています。現代的で洗練されたフィット感を求めるならリゾルト710、ヴィンテージの魅力を忠実に味わいたいならTCB 60’sが適しているでしょう。それぞれのジーンズを穿き込むことで、自分だけの経年変化を楽しむことができます。これらの選択肢は、レプリカジーンズ愛好者にとって理想的な選択肢と言えます。

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