あっという間に2022年も今日で最後になりました。今年もお世話になりました。この後、2022年の総括をする記事を書こうと思います。
Quadeca / I Didn’t Mean To Haunt You
Release Date: Nov 10, 2022
クワデカはアメリカのラッパー、シンガーソングライター。本作は3枚目のオリジナルアルバム。
亡霊目線で描かれる、繊細で、悲しげ、孤独で、妖しげ、美しいメロディの実験的なヒップホップ、ポップス。
Elder / Innate Passage
Release Date: Nov 25, 2022
エルダーはアメリカのロックバンド。本作は13枚目のオリジナルアルバム。5曲で53分とそれぞれ大作で、ギターで表現される繰り返される魅惑的なリフと主旋律のハーモニーが気持ちのいいロックです。
SAULT / 11
Release Date: Nov 1, 2022
ソーはイギリスのR&Bやハウス、ディスコを主体とした音楽グループです。いきなり4枚のアルバムを同時にリリースするので驚きました。それぞれのアルバムで毛色はだいぶ違います。本作は、唸るようなベースであったり、歌声であったり、「音」のループが気持ちいいアルバムです。
SAULT / Earth
Release Date: Nov 1, 2022
クワイアと躍動感のあるアフリカンビート、彩り豊かなアルバム。#5のPowerでは、アフリカンビートが和太鼓に聴こえるのは私だけかしら。
SAULT / Untitled (GOD)
Release Date: Nov 1, 2022
全21曲と大作なのですが、前半と後半で性格が違う印象です。前半、ゴスペルの多用と、音数の少なさからか、とても神々しい雰囲気。#12 ”Never Feel Fear”から始まる後半はSAULTの粋を集めたようなトラックが連なる。#17”Free”のMass ProductionのGlaxyのサンプルと、Little Simzのバースは特に好き。
SAULT / Today & Tomorrow
Release Date: Nov 1, 2022
ロックやパンク、ファンク。パワフルなギターとベースとクワイア、ソウルフルなドラム。面白い挑戦。
SZA / SOS
Release Date: Dec 9, 2022
シザはアメリカのR&Bアーティスト。本作は2枚目のオリジナルアルバム。私は、スムースでメロウなトラックがあると、プレイリストに溜め込むのですが、本作を丸ごとプレイリストに放り込みました。ベースはR&Bなのですが、かといってR&B一辺倒というわけでもなく、ポップス寄りのトラックもあり、彩りがある構成で非常に楽しめました。
Little Simz / NO THANK YOU
Release Date: Dec 14, 2022
リトル・シムズは、イギリスのラッパー、シンガーソングライター。本作は5枚目のオリジナルアルバム。1曲目の「Angel」は、ショービズへの失望と、変革への宣誓と解釈したのですが、素敵なパンチラインがあったので紹介します。
Flo and I comin’ like DeNiro and Scorsese
2022年現在、高名な俳優ロバート・デ・ニーロと映画監督マーティン・スコセッシは9本の映画を一緒に作っており、その一例が1980年のアカデミー賞を受賞した『レイジング・ブル』です。
一方、『NO THANK YOU』は、リトル・シムズとSAULTのプロデューサー、Infroが、2019年の『Grey Area』、2021年の『Sometimes I Might Be Introvert』に続いてコラボレートした3作目のアルバムとなる。彼女はこのセリフで2人の関係を擬人化し、前者との比較をしています。
『Sometimes I Might Be Introvert』のリリース後、NMEとのインタビューで、彼女はInfroとの仕事上の関係についてこう説明している。
That’s my G, bro. Our chemistry is just unmatched. We really understand each other in the studio. It’s a trust thing as well: when you go into making an album with someone, there has to be a high level of trust because it’s not going to be an easy ride.
あれは俺のGだよ、兄弟。僕らのケミストリーは比べるものがない。スタジオでは本当にお互いを理解しあえる。誰かと一緒にアルバムを作るときは、簡単にはいかないから、高いレベルの信頼が必要なんだ。
Little Simz on working with SAULT producer Inflo: “Our chemistry is just unmatched”
CAPSULE / メトロパルス
Release Date: Dec 14, 2022
カプセルは、日本のエレクトロポップユニット。本作は16枚目のオリジナルアルバムで、前作「wave runner」から7年ぶりの待望のアルバム。
公式サイトの“シンセ・ウェーブ×シティ・ポップ” という謳い文句通り、80年代のシティポップを今のCAPSULEが再構築している。随所に聴き覚えのある音色が散りばめられていて、新しいのだけれど懐かしい不思議な感情を抱きました。それと、こしじまとしこの無機質なのだけれど、温もりと湿度を感じるボーカルは、やはりいい。
清 竜人 / FEMALE
Release Date: Nov 30, 2022
清竜人は、日本のシンガーソングライター。本作は8枚目のオリジナルアルバム。超弩級のポップスアルバム。美しくて切ないメロディ、丁寧なアレンジ、最高のアルバムでした。
【インタビュー】清 竜人、改めて「シンガーソングライターとしての清 竜人」 | BARKS
KANDYTOWN / LAST ALBUM
Release Date: Nov 30, 2022
キャンディータウンは、日本のヒップホップグループ。本作は3枚目のオリジナルアルバム。2023年3月8日の武道館公演で「終演」(解散ではない)を予定している。
夜のドライブにマッチするクールでキャッチーなビートと、異なる性格のMCたちが紡ぐライムは、聴いていて気持ちがいい。
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