私は今までiPhone8からfiio BTR3を使ってBluetoothで音楽を聴いていて特に不満はありませんでした。
ある日、同僚の
CHORDのアンプHUGOを繋いで聴いてみて、音が元気になると言うか、弾けるように聴こえ、とても驚きました。アンプを介すと音はこんなに変わるんだなと実感できました。
この一件から、よりいい音で聴きたい気持ちが強くなりました。ただ、私の場合、音楽は外で聴くものでして、携帯性が最優先です。
携帯性があっていい音を求めた結果、DACとiPhoneの組み合わせではなくDAP(デジタルオーディオプレイヤー)がいいという結論になりました。
調べていくと、高いものは30万円とかします。そんなにお金は出せないので、ほどほどでいいものを、ということで検討します。
要件
- あまりお金は出せない
- いい音
- WifiにつなげてSpotifyなどストリーミングを使いたい
- Bluetoothも出来れば繋げたい
探して、候補に挙げたのは次の2つです。
- Astell & Kern AK70 MK2
- fiio M9
秋葉原のヨドバシに行って、はじめにM9を試聴したのですが、元気すぎる音で、ちょっと聴き疲れしそうだなという印象でした。
続いてAK70 MK2を試聴しました。正直、特徴のない音、というのが第一印象でした。
しかし、次の日、AK70 MK2の音が気になって、また試聴しに行ってしまいました。
何というか、聴き疲れしないというか、何時間もきれいな音で聴ける気がして、AK70 MK2の虜になってしまい、購入に至ります。
使ってみて
電池のもち
iPhoneになれていると、電池の持ちは悪く感じます。10時間の連続再生がスペック上の数字ですが、実際にはもっと短く感じます。
特にWifiでのストリーミングでは1時間で30%以上減っていました。
とはいえ、通勤片道1時間であれば、往復で2日は大丈夫そうです。
また、これもiPhoneに慣れていると違和感だったのですが、使っていないときはスリープではなく、電源を切る、というものです。なので、朝通勤で使い、帰りに使おうとするときは電源を入れ、SDカードの読み込みなどを経て、やっと音楽が聴けます。この点は億劫に感じます。
操作感
画面の操作は全体的にもっさりしている印象です。また、画面UIについてもわかりやすいものの、あまりパッとしない印象です。
あと、画面上部にから下部へのフリックで設定画面が出てくるのですが、付属のケースをつけるととてもやりづらく、何度もフリックしてしまい、非常にストレスでした。
音質
- 2.5mmのバランスは、本当に聴き疲れしない。ちょうど良い。
- 高音の輪郭はハッキリしているが、耳に刺さらない。絶妙。
- 低音は控えめだが、全体のバランスが良いせいか、ちょうど良い
結論
購入しましたが、すぐに手放してしまいました。
というのは、これは私の勘違いが原因なのですが、
Spotifyや
Tidalのオフライン再生に対応していると思い込んでいました。実際、本機ではTidalのストリーミングのみ対応しています。
また、メーカーに問い合わせしましたが、オフライン再生やSpotifyへの対応については予定がなさそうな回答でしたので、手放すに至りました。
AK70 MK2のおかげでTidalの良さを実感でき、私のDAPに対する本当の要件は、
Tidalのオフライン再生を、よりいい音で再生することである、と認識できました。
高い勉強代でしたが、しかたがありません。ということで、結局fiioのM9を購入し、今に至っています。
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