手順サマリー:ショートカットアプリで「写真を選択」→「イメージを重ねて表示」(透過PNGのロゴを重ねる)→「写真アルバムに保存」または「共有」の3アクションで、写真に透かしや署名を付けられます。「イメージエディタを表示」をオンにすれば実行時に位置・大きさ・不透明度を調整でき、オフにすれば右下固定などの自動配置も可能です。ロゴ素材の作り方は透過PNGの記事に分けています。
こんにちは。SNSやブログに写真を載せるとき、自分のロゴや署名を入れたいと思うことはありませんか。専用アプリを入れなくても、iPhone標準の「ショートカット」で透かし(ウォーターマーク)を重ねることができます。
この記事は、ショートカット便利機能シリーズの応用編です。重ね方に絞り、素材づくりは「iPhoneとMacで透過PNGを作る方法」に分けました。「iOS/iPadOSで画像を連結する方法」、「複数の画像を1枚のPDFにまとめる方法」、「HEIC写真をJPEGに一括変換する方法」、「画像・スクショから文字を抜き出す(OCR)方法」、「位置情報(メタデータ)を消して共有する方法」、「写真を一括リサイズ(軽量化)する方法」と同じ路線で、画像・PDFハブの一角としてまとめました。
なぜ「透かし重ね」ショートカットが役立つ?
写真の二次利用やフリマ出品、仕事の報告写真など、「これは自分の作品/自分が撮ったものだ」と示したい場面は意外と多いです。透かしを入れるメリットは次のとおりです。
- 無断転載の抑止:完全な防止にはなりませんが、出典が分かりやすくなる
- ブランドや署名の統一:ブログやショップのロゴを毎回同じ位置に置ける
- 標準アプリだけで完結:追加インストール不要
- リサイズやメタデータ除去と同じ共有シート導線で使える
「毎回同じロゴを右下に、薄く入れたい」というニーズは、機種や用途を問わず安定して出てきます。
事前準備:透過PNGのロゴを用意する
透かしには、背景が透明なPNG画像が向いています。白や黒の四角が付いたJPEGだと、ロゴの周りに不要な枠が見えてしまいます。
- ロゴは正方形に近いサイズ(512×512px程度)で作っておくと扱いやすい
- ファイルアプリにPNGのまま置き、ショートカットではファイルから選択する(写真アプリに保存すると透過が落ちることがある)
- 作り方の手順は、別記事「iPhoneとMacで透過PNGを作る方法」にまとめた
- 文字だけの透かしなら、「テキストを重ねて表示」アクションも選択肢(本記事は画像ロゴ向け)
ロゴは1回作れば、ショートカット内で何度でも使い回せます。
ショートカットの作り方(基本版:手動で位置調整)
- 「ショートカット」アプリを開き、右上の「+」で新規作成します。
- 検索欄に「写真」と入力し、「写真を選択」を追加します。
- 「複数」はオフ(1枚ずつ処理する想定)。
- 「選択を表示」をオンにすると、実行時に写真を選べます。
- 検索欄に「重ね」と入力し、「イメージを重ねて表示」を追加します。
- 上に重ねる「イメージ」欄で、用意した透過PNGのロゴを選びます。透過を保つなら「写真から選択」よりファイルから選択がおすすめです。
- 「イメージエディタを表示」をオンにします。実行時に指で位置・大きさ・不透明度・回転を調整できます。
- 検索欄に「保存」と入力し、「写真アルバムに保存」または「共有」を追加します。
- ショートカット名を「透かしを付けて保存」など分かりやすい名前にし、完了です。
実在する標準アクションだけで構成しているので、考え方は長く使えます(アクション名や画面の細部は、公開前に実機で最新版を確認してください)。
別パターン:右下に自動配置する版
毎回同じ位置に置きたい場合は、「イメージエディタを表示」をオフにし、位置をカスタムにします。
- 「写真を選択」
- 「ファイルを取得」でロゴPNGを取得(または変数にロゴを固定)
- 「イメージのサイズを変更」でロゴの幅を 200 ピクセル程度に(高さはアスペクト比維持)
- 「イメージを重ねて表示」
- 「イメージエディタを表示」:オフ
- 「位置」:カスタム
- X座標:
写真の幅 − ロゴの幅 − 余白(例:20) - Y座標:
写真の高さ − ロゴの高さ − 余白(例:20) - 「不透明度」:30〜50(好みで調整。薄すぎると見えない、濃すぎると主張が強い)
- 「写真アルバムに保存」
座標の計算には「イメージの詳細を取得」(幅・高さ)を挟むと正確です。
別パターン:共有シートから受け取る版
写真アプリの「共有」から直接使いたい場合は、次の並びにします。
- 「共有シートから受け取る」(イメージ・メディア)
- 「イメージを重ねて表示」(ロゴを指定、イメージエディタON)
- 「共有」または「クイックルックを表示」
位置情報除去のショートカットと同じ導線で、共有シートに表示をオンにしておくと便利です。
便利化Tips:作ったあと「すぐ使える」ようにする
共有シートに表示する
- 作ったショートカットの「…」→「詳細」を開く。
- 「共有シートに表示」をオンにする。
- 「共有シートの種類」で「イメージ」に絞る。
写真アプリで選んで「共有」→「透かしを付けて保存」とすぐ実行できます。
ホーム画面に追加する
ショートカットの「…」→「共有」→「ホーム画面に追加」で、アイコン化できます。ブログ用の写真を仕上げるたびにワンタップで透かしを入れる運用に向いています。
リサイズ・メタデータ除去と統合する
公開前の写真処理を1本にまとめるなら、次の順が実用的です。
- 「イメージを変換」(JPEG、メタデータを保持オフ)……位置情報除去と同じ
- 「イメージのサイズを変更」(幅1280px)……一括リサイズと同じ
- 「イメージを重ねて表示」(透かし)
- 「共有」または「写真アルバムに保存」
「送る前の写真仕上げ」が1ショートカットで完結します。
スクリーンショットやPDFとの関係
スクリーンショット整理の記事で触れたように、スクショを載せるときも透かしは有効です。透かし後に画像→PDFでまとめる流れも自然です。大量処理はPC向けimasupとの住み分けもできます。
よくある質問(FAQ)
Q. 透かしは著作権を守ってくれますか?
A. 透かしは出典を示す目印であり、法的な保護を保証するものではありません。重要な作品は、利用規約やライセンス表記もあわせて確認してください。
Q. 元の写真は残りますか?
A. 「写真アルバムに保存」で終わる場合、透かし付きのコピーが新規保存されます。元ファイルは通常そのまま残ります。
Q. 複数枚を一括で透かしできますか?
A. 「写真を選択」で「複数」をオンにし、「リピート(各項目を繰り返す)」で処理できます。枚数が多いと時間がかかるため、まずは1枚版で確認するのがおすすめです。
Q. ロゴの代わりに文字を入れたい場合は?
A. 「テキストを重ねて表示」アクションが使えます。位置・フォント・不透明度を指定でき、日付やハンドル名の署名向きです。透過PNGは不要です。
Q. 透過PNGの作り方が分かりません。
A. 素材づくりは別記事に分けました。iPhoneとMacで透過PNGを作る方法を先にどうぞ。
Q. HEICのまま透かしを付けられますか?
A. 可能な場合もありますが、共有先によっては見られないことがあります。迷ったらHEIC→JPEG変換を先に挟むのが無難です。
まとめ
- ショートカットは「写真を選択」→「イメージを重ねて表示」→「保存/共有」が基本。
- 透かし素材は透過PNG。作り方は別記事へ。素材はファイルから指定すると透過が落ちにくい。
- 「イメージエディタを表示」ONで手動調整、OFF+カスタム座標で自動配置。
- 共有シートとホーム画面に登録すると、公開前の仕上げが楽になる。
- リサイズ、メタデータ除去、画像→PDFと組み合わせて画像・PDFハブを強化できる。
参考(本記事で参照・確認した情報)
- Apple サポート:ショートカットの使い方(iPhone)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/apd5a3aeb5af/ios - Apple サポート:ショートカットの使い方(iPad)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipadd2a99069/ipados - Apple Developer:ショートカットアプリの概要
https://developer.apple.com/shortcuts/ - Apple サポート:iPhoneの写真を編集する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphf53ea8b5e/ios

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