2022年7月に聴いて好きになった音楽

梅雨が早く明けたので、夏がとても長いですね。

Soccer Mommy / Sometimes, Forever

サッカー・マミーはアメリカのシンガーソングライターSophie Alisonによるプロジェクトで、本作は３枚目のオリジナルアルバム。
クリーンなギターサウンドと甘い歌声のドリームポップ。プロデューサーはThe Weekndとの製作でお馴染みのOneohtrix Point Never。

MUNA /MUNA

MUNAは、アメリカの３人組のインディーポップバンド。本作は３枚目のオリジナルアルバム。
太くて厚いシンセサイザーとはっきりした鋭いビートが印象的。

Steve Lacy / Gemini Rights

スティーブ・レイシーは、アメリカのシンガーソングライター。R&Bグループ「The Internet」のギタリスト。本作は２枚目のオリジナルアルバム。Geniusのクレジットを見ると、ボーカル、ギター、ベースを自身で演奏しています。
明るい曲調が多く、とてもポジティブな印象を受けました。以下、Apple Musicのインタビューで「
What have the artists said about the album?」という質問への回答があり、このアルバムの概要を示しています。

I want to love unconditionally now.Someone asked me if I felt pressure to make something that people might like. I felt a disconnect, my eyes squinted as I looked up. As I thought about the question, I realized that we always force a separation between the artist (me) and audience (people). But I am not separate. I am people, I just happen to be an artist. Once I understood this, the album felt very easy and fun to make. Gemini Rights is me getting closer to what makes me a part of all things, and that is: feelings. Feelings seem like the only real things sometimes.
I write about my anger, sadness, longing, confusion, happiness, horniness, anger, happiness, confusion, fear, etc., all out of love and all laughable, too. The biggest lesson I learned at the end of this album process was how small we make love. I want to love unconditionally now. I will make love bigger, not smaller. To me, Gemini Rights is a step in the right direction. I’m excited for you to have this album as your own as it is no longer mine. Peace.

今は無条件に愛したい。ある人から「人が好きそうなものを作らないといけないというプレッシャーを感じるか」と聞かれた。私は断絶を感じ、目を細めながら上を向いた。その質問について考えてみると、私たちは常にアーティスト（私）と観客（人々）の間に分離を強要していることに気づきました。しかし、私は分離していない。私は人であり、たまたまアーティストであっただけなのだ。このことを理解したら、アルバムを作るのがとても簡単で楽しく感じられました。「Gemini Rights」は、私をすべてのものの一部にしているもの、つまり「感情」に私が近づいたということです。感情は、時に唯一の現実的なもののように思えます。
私は自分の怒り、悲しみ、憧れ、混乱、幸福、ムラムラ、怒り、幸福、混乱、恐怖など、すべて愛から、そしてすべて笑い話として書いています。このアルバム制作の最後に私が学んだ最大の教訓は、私たちがいかに愛を小さくしているかということです。私は今、無条件に愛したい。私は愛を小さくするのではなく、大きくするつもりです。私にとって、『Gemini Rights』は正しい方向への一歩です。このアルバムはもう私のものではありませんから、あなたが自分のものとして持つことができることに興奮しています。ピースです。

black midi / Hellfire

ブラック・ミディは、イギリスのロックバンド。本作は３枚目のオリジナルアルバム。
１曲目から混沌に放り込まれ、異臭まみれになる印象だった。（異臭とは、今まで聴いたことのなく、かつごった煮でクセある、という比喩のつもり。）面白いアルバムで、何度も聴いてしまう。

Beabadoobee / Beatopia

ビーバドゥービーは、イギリスのシンガーソングライター、ビー・クリスティによるソロプロジェクト。本作は２枚目のオリジナルアルバム。
ギターサウンドをベースにしながら、R＆B調などを取り入れていて、メロディが優しくて、癒されます。

Apple Musicで本人によるコメントが公開されており、参考にリンクを貼り付けておきます。
‎ビーバドゥービーの「Beatopia (The Antidote Edition)」をApple Musicで

Lizzo / Special

リゾはアメリカのシンガー。本作は２枚目のスタジオアルバム。
全体を通してポジティブで明るい曲が揃っていて、曲調もディスコや90’sポップスをベースにしていて、好み。しかもどの曲も恐ろしく美しいメロディ。３分前後の、ボーカルに軸足を置き、他の要素を削ぎ落とした強度の高い曲が12曲、というのも戦略的なものなのかな。どれかをピックアップして聴くというより、「アルバムを初めから通して聴こう」という気にさせてくれる。

Perfume / PLASMA

Perfumeは、日本の３人組テクノポップユニット。本作は８枚目のオリジナルアルバム。
前作のFuture Popよりも近い将来のことを語っているような気がします。
根拠を言語化できないのですが、Perfumeは、アルバムジャケットと、そのアルバムの音がリンクしているような気がしていて、本作もまた、アルバムを通して濃い青にちかい葡萄色に感じました。
色が近いなと３枚目のトライアングルを久しぶりに聴いたのですが、曲調はもちろん違うのですが、アルバム全体の雰囲気は近しいものを感じました。

余談ですが、久しぶりにlove the worldを聴き、やはりいい曲だなと思いました。