2021年11月に聴いて好きになった音楽

2021年11月、相変わらず忙しく、日中音楽を聴きながら仕事をこなすことができない。人よりも時間の使い方が下手すぎる私。そしてビールの量は減ったけど、ワインの量が増えた11月でした。

NiziU / U -Special Edition-

NiziUは日本の９人組ガールズグループ。本作ははじめてのアルバムとなります。 シングルリリースされたりタイアップされたりした曲が12曲中10曲で何かしら耳にはしたが、しっかり聴いていませんでした。すみません。腰を据えて1曲ずつ堪能しました。音色やビートはもちろん格好いいのですが、私には詞がとても胸に刺さりました。9人それぞれ支えあってほしいとか、自分たちのペースで歩めばいいとか、9人に向けた優しい詞が多くて、どれも素敵。 特にこの一節は今年一番のパンチライン。

I love the way you shine so bright
まるでダイアモンドみたい
ぶつかり合って磨かれて輝くの

♬ Twinkle Twinkle

Adele / 30

アデルは、イギリスのシンガーソングライター。ジャンルでいえばR＆Bやソウル。本作は４枚目のオリジナルアルバム。プロデューサーは数人いるようですが、主にはGreg Kurstin。あとinflo。

Snail Mail / Valentine

スネイルメイルは、リンジー・ジョーダンのソロプロジェクト。リンジー・ジョーダンはメリーランド州エリコットシティ出身のアメリカ人シンガーソングライターです。現在は、メリーランド州ボルチモアを拠点に活動しています。
本作は2枚目のオリジナルアルバムで、リリースに際してインスタグラムで以下のように発信しています。

“Making this album has been the greatest challenge of my life thus far. I put my entire heart and soul into every last detail, so I strongly suggest, for the optimal listening experience you listen -most importantly- in order, but I also suggest doing so in a room or cave lit only by an old oil lamp, emitting just enough light so that you may read the lyrics as you listen. Then, at the bitter end of track 10, comforted only by the sound of your own breath, you will be left alone to process what you just heard, exactly as it was intended to be heard. But REALLY – I can’t express how much of a relief it is to be sharing music again and gearing up to tour this thing after TWO WHOLE YEARS of no snail mail shows. Thank you for sticking with me and trusting me, as I turn the page into the new chapter of The Book of Snail Mail. I didn’t expect to get emotional while typing this, but there are tears in my eyes! See you all very soon! Can’t wait to sing these words together.”

「このアルバムの制作は、これまでの私の人生の中で最大の挑戦でした。ですから、最高のリスニング体験を得るためには、順番に聴くことをお勧めします。また、古いオイルランプだけが灯る部屋や洞窟で、歌詞を読みながら聴ける程度の明るさで聴くこともお勧めします。そして、トラック10の最後には、自分の息の音だけが心地よく聞こえるようにして、自分が今聞いたことを正確に処理するために一人になるのです。でも本当に、2年もの間、Snail Mailでのショーを行わなかった後に、再び音楽を共有し、ツアーの準備をすることができて、どれほど安心しているか、言葉にできません。私が「The Book of Snail Mail」の新しい章のページをめくるにあたり、私を信じてついてきてくださり、ありがとうございます。この文章を書きながら感情的になるとは思っていませんでしたが、私の目には涙が浮かんでいます。もうすぐ皆さんにお会いできますね。この言葉を一緒に歌うのが待ちきれません。 https://www.instagram.com/p/CV5ZPi3lNNf/

90年代のギターポップのにおいがするのだけれど新しい音楽です。

あまり関係ないけれど、Snail Mailと聞くと、がまくんとかえるくんを思い出します。

「おてがみ」－悲しいときも、うれしいときも、ふたりはいっしょ - ふるはしかずおの絵本ブログ３

すてきな友情の おはなし。そして、ユーモアの美が、いっぱいの絵本です。 　　　　　・・・ かえるくんが、がまくんの家にやってきます。 「がまがえるくん。 きみ　かなしそうだね｡｣ 「うん、 そうなんだ｡」 がまくんは、お

ehon.furuhashi-kazuo.com

Summer Walker / Still Over It

サマー・ウォーカーは、アメリカのR&Bアーティスト。本作は2枚目のオリジナルアルバム。ゲストやプロデューサーが豪華なアルバムですが、これだけのたくさんのプロデューサーがいても、どのトラックもサマー・ウォーカー印なのは、当然意図して作られているのだけれどやはりすごいなぁと思います。アップテンポの曲もあれば、しんみりと聴く曲もあって、バラエティに富んだアルバムです。良き。

Parcels / Day/Night

パーセルズは、オーストラリア出身の5人組バンド。現在は、ドイツを拠点に活動しています。本作は、２枚目のオリジナルアルバム。 ダフトパンクのRandam Access Memoryを聴いたときの衝撃を思い出したのですが、調べてみると、ダフトパンクと縁がある方々なのですね。勉強になりました。

Curtis Harding / If Words Were Flowers

カーティス・ハーディングはアメリカの歌手でありソングライターです。ブルース、ゴスペル、サイケデリア、R&B、ロック、ソウルなどさまざまなジャンルがミックスされた音楽。ベースになるのはソウルとブルースなのかなぁ。長くお付き合いできそうな音楽。良き。

Dijon / Absolutely

ディジョンは、ロサンゼルスのシンガー。2010年代半ばに所属していたアルトR&BグループAbhi/Dijonが円満に解散して以来、彼は放浪者のようになり、彼の音楽は、新しい場所に慣れるサブレターのように、スタイルを融合したり捨てたりしています。 ドラムが跳ねてて面白いビートといろんな音色のギターが右から左から飛んでくる。カオスなのだけれど、Dijonの歌声がすべてを統括して、明後日の方向へ進む、そんな音楽。読んでも想像できない音だなぁ。とにかく面白い。

Suzanne Santo / Yard Sale

スザンヌ・サントは、アメリカのシンガーソングライター、俳優。 本作「Yard Sale」というタイトルについて、スザンヌ・サントのホームページで以下のように説明しています。 ベンジャミン・ジャッフェと共同で設立したHoneyHoneyをやめたり、パートナーと別れたり、新しい恋が始まったりと経験の中で、ある種の感情を解き放つことを覚えたといいます。荷物を捨て、持ち続けるべきものとそうでないものを見極めるのが得意になったと語っています。

If yard sales represent a homeowner’s purging of old possessions in order to clear up some much-needed room, then Yard Sale marks the moment where Suzanne Santo makes peace with her past and embraces a better, bolder present. Musically, she’s at the top of her game, writing her own string arrangements and singing each song an agile, acrobatic voice. On “Since I’ve Had Your Love,” she bridges the gap between indie-rock and neo-soul, punctuating the song’s middle stretch with a cinematic violin solo. She mixes gospel influences with a deconstructed R&B beat on “Over and Over Again,” recounts some hard-learned lessons with the folk-rock anthem “Mercy,” and drapes “Bad Beast” with layers of spacey, atmospheric electric guitar. Shakey Graves contributes to “Afraid of Heights,” a rainy-day ballad driven forward by a metronomic drum pattern, and Gary Clark Jr. punctuates the guitar-driven “Fall For That” with fiery fretwork. ヤードセールが、必要なスペースを確保するために家主が古い持ち物を処分することを意味するとすれば、Yard Saleは、Suzanne Santoが過去と和解し、より良く、より大胆な現在を受け入れる瞬間を意味する。音楽的には、彼女は自分でストリングスのアレンジを書き、各曲を機敏でアクロバティックな声で歌っており、最高の状態にある。Since I’ve Had Your Love」では、インディー・ロックとネオ・ソウルの間のギャップを埋め、曲の中盤では映画のようなバイオリン・ソロでアクセントをつけています。また、「Over and Over Again」では、R&Bのビートを分解してゴスペルの影響をミックスし、フォークロックのアンセムである「Mercy」では、苦労して得た教訓を語り、「Bad Beast」では、スペーシーで雰囲気のあるエレクトリック・ギターを何層にも重ねています。シェイキー・グレイブスが参加した「Afraid of Heights」は、雨の日のバラードで、メトロノミックなドラムパターンが前面に押し出されており、ゲイリー・クラーク・Jr.は、ギターが鳴り響く「Fall For That」を激しいフレットワークで表現しています。

プロダクションは、高濃度なアメリカーナ。かき鳴らされるギターのうえをゆらゆらするのがとても気持ちいいです。

Tasha / Tell Me What You Miss The Most

ターシャは、アメリカのアーティスト。本作は2作目のオリジナルアルバム。 シンプルなギターポップで音色や歌声から、ほんわかした雰囲気を感じるのですが、詞の内容は日常にある悲しいことであったり、すれ違っていることについて触れていてギャップが面白いと思いました。

終わりに

11月は5日のリリースが豊作すぎなうえ、時間もなかったので11月中旬以降にリリースされたアルバムの多くは、12月に持ち越しです。